“ときいだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
説出66.7%
解出33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのいにしへ蒲生飛騨守氏郷がもうひだのかみうじさとこの処に野立のだちせし事有るにりて、野立石のだちいしとは申す、と例のが説出ときいだすを、貫一はうなづきつつ、目を放たず打眺うちながめて、独りひそかに舌を巻くのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
稱す茲に説出ときいだすは其大岡殿勤役中屈指の裁許にして頃は享保年間に越後の國高田の城下を距事さること七八里寶田村たからだむら工藤傳吉くどうでんきちと云ふ百姓あり祖父の代より田畑でんばた數多あまた持ち傳吉が父傳藏の代迄名主役を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
稱する事世の人の知る所にして天一坊越後傳吉村井長庵又は小間物屋彦兵衞の皮剥かはむき獄門ごくもん煙草屋喜八其他種々樣々の裁斷さばき有しが茲に説出ときいだ後藤半四郎ごとうはんしらうと云者はもと土民の子なれども生質うまれつき正直しやうぢきにして能五常を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
及ばず又知ざれば尋ねらるゝ事もなきはずなり今ま山内が此所ここにて飴色網代のおはなし申さんに先將軍の官職より解出ときいださゞればし難し抑々將軍に三の官ありしは征夷せいい大將軍とて二百十餘の大名へ官職を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)