“でんしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伝承37.5%
伝誦37.5%
殿将12.5%
田塍12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なおそれが人のに取り上げられ、人の愛にかけられると、物と心との区別はまったくないことになる。物にして心。心にして物。それがこの国のふしぎな伝承でんしょうであった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『古事記』は天武てんむ天皇が稗田阿礼ひえだのあれ伝誦でんしょうさせられたのを太安万侶おおのやすまろが書いたものであります。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
幾何いくら文学史的に見ても、紅葉を第一の小説家として、許すことは僕には出来ませんね。文学史的に見れば、紅葉山人などは、明治文学の代表者と云うよりも、徳川時代文学の殿将でんしょうですね。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ソノくるしミヤおもフベシ。蘆野あしや駅ニ飯ス。ここニ至ツテ路平坦へいたん。雨モマタム。田塍でんしょう数百けい未収穫ニ及バズ。稲茎わずかニ尺余。穂皆直立シ蒼蒼然トシテ七、八月ノ際ノ如シ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)