“でんしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伝誦50.0%
伝承33.3%
殿将16.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『古事記』は天武てんむ天皇が稗田阿礼ひえだのあれ伝誦でんしょうさせられたのを太安万侶おおのやすまろが書いたものであります。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
だがたいていは、呪詞諷唱ふうしょう者・叙事詩伝誦でんしょう者らの常識が、そうした語句の周囲や文法を変化させて辻褄つじつまを合せている。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
それがこの国のふしぎな伝承でんしょうであった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あなたのお話は、いつも、どこかズレているのでハラハラしますよ。それは人魚のまちがいでしょう。長寿にあやかるということはありますが、鶴を食って長生きをしたという伝承でんしょうはないはずです。それに、罐詰の鶴の正体は、朝鮮の臭雉くさきじというやつなんでして、知らぬこととはいいながら、よけいな心配をしたもんです」
西林図 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
幾何いくら文学史的に見ても、紅葉を第一の小説家として、許すことは僕には出来ませんね。文学史的に見れば、紅葉山人などは、明治文学の代表者と云うよりも、徳川時代文学の殿将でんしょうですね。あの人の考え方にも、観方みかたにも描き方にも、徳川時代文学の殻が、こびりついているじゃありませんか。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)