“でかせ”の漢字の書き方と例文
語句割合
出稼100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あれ出稼でかせぎにゆく人たちよ」とりつ子がいった、「お百姓だけではくらせないから、大阪とか名古屋あたりへ、冬のあいだだけ稼ぎにゆくんですって」
おごそかな渇き (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
すると横浜よこはま懇意こんいな人が親切に横浜よこはま出稼でかせぎにるがい、うやつてゐては何時いつまでも貧乏してゐる事ではらん、はまはまた贔屓強ひいきづよところだからとつてくれましたので
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
三年前から妻子をつれて佐世保へ出稼でかせぎに来てゐたのである。私は此の人に出逢つたおかげで、あと三里の道を歩かずにすんだ。その上私は当分此の人の家に厄介やくかいになることにさへなつた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)