“てまくら”の漢字の書き方と例文
語句割合
手枕100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゴロリ手枕てまくらかべに貼った十七人の名前を見上げて、つぎの犠牲者とその襲撃法しゅうげきほうでも考えているところだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
にほひこぼるるやうにして彼はなみに漂ひし人の今打揚うちあげられたるもうつつならず、ほとほと力竭ちからつきて絶入たえいらんとするが如く、手枕てまくらに横顔を支へて、力無きまなこみはれり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
『おれなぞは、鬱々くさくさすれば、こうして酒をのんで、ごろりと手枕てまくらになれるから、まだ有難いが……』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)