“ていてつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
蹄鉄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはある男が、馬の蹄鉄ていてつを足につけて犯罪の場所へ往復した為に、うまく嫌疑を免れたという話でした。明智もきっとそんな事を考えていたのに相違ありません。
黒手組 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
正勝は鞭を振り振り、蹄鉄ていてつの跡のその硬い凸凹を蹴崩けくずした。その動作につれ、森谷牧場主森谷喜平の遺品の高価な鞭はにきらめきながら、ぴゅうぴゅうと鳴った。
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
真向まむかいの鍛冶かじ場で蹄鉄ていてつを鍛える音、鉄砧かなしきの上に落ちる金槌かなづちのとんちんかんな踊り、ふいごのふうふういう息使い、ひづめの焼かれるにおい、水辺にうずくまってる洗濯せんたく女のきね