“つるはし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鶴嘴95.1%
十字鍬1.6%
鶴尖1.6%
鶴觜1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
坑夫等は、鶴嘴つるはしや、シャベルでは、岩石を掘り取ることが出来なかった。で、新しい鑿岩機が持って来られ、ハッパ袋がさげて来られた。
土鼠と落盤 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
てんでに十字鍬つるはしや、ショーブルを持ちながら、苦しい汗を絞って、激烈な労働に服しているところを見ると、私は何となく悲壮な感にうたれる。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
背から受ける夕日に、鶴尖つるはしやスコップをかついでいる姿が前の方に長く影をひいた。ちょうど飯場はんばへつく山を一つ廻りかけた時、後から馬のひづめの音が聞えた。
人を殺す犬 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
かつ隧道トンネル穿うがちしとき工夫こうふ鶴觜つるはし爆裂彈ばくれつだん殘虐ざんぎやくかゝつた、よわ棲主ぬしたちのまぼろしならずや。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)