鶴尖つるはし)” の例文
背から受ける夕日に、鶴尖つるはしやスコップをかついでいる姿が前の方に長く影をひいた。ちょうど飯場はんばへつく山を一つ廻りかけた時、後から馬のひづめの音が聞えた。
人を殺す犬 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)