“鶴唳”の読み方と例文
読み方割合
かくれい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これがために風声鶴唳かくれいその位置の危険なるに恐れ、ためにやむをえず武力を仮りて国を維持せざるべからざるの苦策を行なうことあり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
他人の常言も我耳に新しく、恐るべきを恐れず、よろこぶべきを悦ばず、風声鶴唳かくれいを聞きて走るの笑をとることあり。かくの如きはすなわち耳なきにかず。
風声鶴唳かくれいということはありますが、鶴が歌を唄うなどということはまだかつて聞いたことはありません。唄うというならば一体どういう風にして唄うのですか。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)