“ぢやうない”の漢字の書き方と例文
語句割合
場内100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たいくつした見物人の話声が一時いちじんで、場内ぢやうないは夜の明けたやうな一種の明るさと一種の活気くわつきへた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
長吉ちやうきちはこの種の音楽にはいつも興味をもつて聞きれてゐるので、場内ぢやうない何処どこかで泣き出す赤児あかごの声とれを叱咤しつたする見物人の声にさまたげられながら、しかあきらかに語る文句と三味線しやみせんの手までをき分ける。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)