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ちんぜいはちろう
それでだれいうとなく、
為朝のことを
鎮西八郎と
呼ぶようになりました。
鎮西というのは
西の
国ということで、
九州の
異名でございます。
ところが
如何に威張っても、
正宗の剣も、
鎮西八郎、
本間孫四郎の様な
遠矢も大砲の前にはつまらぬ。親船で軍艦には向えぬ。
敵が
攻めて
来たというのに、よけいなことをする
手間で、なぜ
早く
敵を
防ぐ
用意をしないのです。
蔵人でもなんでもかまいません。わたしはあくまで
鎮西八郎です。
なぜ
為朝を
鎮西八郎というかといいますと、それはこういうわけです。