“ちゃえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茶讌66.7%
茶園33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松永弾正まつながだんじょうでも織田信長でも、風流もなきにあらず、余裕もあった人であるから、皆茶讌ちゃえんを喜んだ。しかし大煽おおあおりに煽ったのは秀吉であった。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
政宗の方には何様いう企図が有ったか分らぬ。蒲生方では政宗が氏郷を茶讌ちゃえんに招いたのは、まさに氏郷を数寄屋すきやの中で討取ろう為であったと明記して居る。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
が、何にせよ此時蒲生方に取って主人氏郷が茶讌ちゃえんに赴くことを非常に危ぶんだことは事実で、そして其の疑懼ぎくの念をいだいたのも無理ならぬことであった。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
誰か茶讌ちゃえんを好まぬものがあろう。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
吾輩が例の茶園ちゃえんで彼に逢った最後の日、どうだと云って尋ねたら「いたちの最後屁さいごっぺ肴屋さかなや天秤棒てんびんぼうには懲々こりごりだ」といった。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
帰りに例の茶園ちゃえんを通り抜けようと思って霜柱しもばしらけかかったのを踏みつけながら建仁寺けんにんじくずれから顔を出すとまた車屋の黒が枯菊の上にを山にして欠伸あくびをしている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
吾輩の家の裏に十坪ばかりの茶園ちゃえんがある。広くはないが瀟洒さっぱりとした心持ち好く日のあたる所だ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)