“ちくさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
竹斎42.9%
築砦28.6%
蓄妻14.3%
竹齋14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竹斎ちくさいだか何だったか徳川初期の草子そうしにも外法あたまというはあり、「外法の下り坂」という奇抜なことわざもあるが、福禄寿のような頭では下り坂は妙に早かろう。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
敵の予測し得ない上に出て戦い、敵の思慮の及ばぬ所に備えをするのでなければなりません。——その点から、洲股すのまた築砦ちくさいは、断じて、打つ手だと思います。水を恐れては、河に築城はできません。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三十一歳までの清浄身しょうじょうしんを、なげうって、現在の僧侶にいわせれば、汚濁おじょくの海、罪業の谷ともいうであろう、蓄妻ちくさい噉肉たんにくやからになろうという意志を固めているのだ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かたちこそ、染衣せんえまとっておりますなれど、蓄妻ちくさい噉肉たんにくの俗に馴れて、いまだに、美食玉住の在家ざいけをふり捨てもかなわず、こうしてただ心とおこないとに、大きな矛盾を持ちながら念仏を申しておることゆえ
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
路地をグルリと表の方へ廻ると、荒れ屋敷の一方はかなりの構へでその入口に看板が掛けてあつて、『尺八指南、竹齋ちくさい』と讀めます。
銭形平次捕物控:124 唖娘 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)