竹斎ちくさい)” の例文
旧字:竹齋
路地をグルリと表の方へ廻ると、荒れ屋敷の一方はかなりの構えでその入口に看板が掛けてあって、「尺八指南、竹斎ちくさい」と読めます。
銭形平次捕物控:124 唖娘 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
竹斎ちくさいだか何だったか徳川初期の草子そうしにも外法あたまというはあり、「外法の下り坂」という奇抜なことわざもあるが、福禄寿のような頭では下り坂は妙に早かろう。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
狂句こがらしの身は竹斎ちくさいに似たるかな 芭蕉
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)