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だつたんじん
ふりがな文庫
“だつたんじん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
韃靼人
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
韃靼人
(逆引き)
それから
韃靼人
(
だつたんじん
)
が一人ゐる。狡猾で、随分裏切りも
為兼
(
しか
)
ねない男だが、その狡猾なところを利用すれば、有用な人物にもなりさうである。
樺太脱獄記
(新字旧仮名)
/
ウラジミール・ガラクティオノヴィチ・コロレンコ
(著)
話
(
はなし
)
に
聞
(
き
)
くと、
何
(
なん
)
でも
韃靼人
(
だつたんじん
)
の
村
(
むら
)
に、
其夫人
(
そのふじん
)
と、
土地
(
とち
)
の
某公爵
(
ぼうこうしやく
)
との
間
(
あひだ
)
に
小説
(
せうせつ
)
があつたとの
事
(
こと
)
だ、とかと。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
憫むべき鱷は斯の如き長大なる物を呑みたる為め頻に落涙しをれり。我国の
古諺
(
こげん
)
に曰く。
速
(
まね
)
かざる客は
韃靼人
(
だつたんじん
)
よりも
忌
(
い
)
まると。鱷は
縦令
(
たとへ
)
落涙すとも、胃中の寄住者を
如何
(
いかん
)
ともする事能はざるなり。
鱷
(新字旧仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
突然
韃靼人
(
だつたんじん
)
が何やら聞き付けました。一体韃靼人といふ奴は、耳の
聡
(
さと
)
い人間です。そこでわたくしも気を付けて聞いて見ました。どうも耳に漕いで来る
艣
(
ろ
)
の音が聞えるやうです。
樺太脱獄記
(新字旧仮名)
/
ウラジミール・ガラクティオノヴィチ・コロレンコ
(著)
移住して来たロシア人の子孫や、流されて来た
韃靼人
(
だつたんじん
)
の住ひである。けふは霧が冷たく、重く地の上に下りてゐて、少しの眺望も利かないので、不断見える明りが一つも見えない。
樺太脱獄記
(新字旧仮名)
/
ウラジミール・ガラクティオノヴィチ・コロレンコ
(著)
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