“だいへい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大平66.7%
大皿33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両国の「大平だいへい」に売っている月耕げっこう年方としかた錦絵にしきえをはじめ、当時流行の石版画せきばんえの海はいずれも同じようにまっさおだった。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
明治二十五年に生れた僕は勿論日清役のことを覚えてゐない。しかし北清ほくしん事変の時には大平だいへいといふ広小路ひろこうぢ(両国)の絵草紙ゑざうし屋へき、石版刷せきばんずりの戦争の絵を時々一枚づつ買つたものである。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
中にも面白きは清国人しんこくじんの何れの身分ある人物にや、緞子どんすの服の美々しきが、一大皿だいへいを片手に、片手はナイフ、フオクを握りて、魚と云はず、鳥と云はず片端よりりては載せ、截りては載せ
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)