“おおひら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大平50.0%
大片50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恭順はその話を聞くと腹をかかえて笑い出した。江戸の人、斎藤彦麿は本居大平おおひら翁の教え子である、藤垣内ふじのかきつ社中の一人である、宣長翁とは時代が違うというのである。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
田中大秀は千種園ちぐさえんのあるじといい、晩年の号を荏野じんや翁、または荏野老人ともいう。本居宣長の高弟で、宣長の嗣子本居大平おおひらの親しい学友であり、橘曙覧たちばなあけみの師に当たる。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
桜の花の盛りだと云うに何んの兇兆ぞ、早朝から大片おおひらの雪が降り出して夜になっても降り止まず、既に三尺の上越すまでに皚々がいがいと積もっているのであった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)