大平おおひら)” の例文
恭順はその話を聞くと腹をかかえて笑い出した。江戸の人、斎藤彦麿は本居大平おおひら翁の教え子である、藤垣内ふじのかきつ社中の一人である、宣長翁とは時代が違うというのである。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
田中大秀は千種園ちぐさえんのあるじといい、晩年の号を荏野じんや翁、または荏野老人ともいう。本居宣長の高弟で、宣長の嗣子本居大平おおひらの親しい学友であり、橘曙覧たちばなあけみの師に当たる。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)