“たまごいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鶏卵色66.7%
卵白色33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と高慢なことをいいながら、背伸をして、西洋造の扉の上に、鶏卵色たまごいろの壁にかかった塗板を真直まっすぐに懸直し、そのまま閉ってる扉を開けて、小腰をかがめて診察所へ入った。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はるか突当り——崖を左へけた離れ座敷、確か一宇ひとむね別になって根太ねだの高いのがありました、……そこの障子が、薄い色硝子いろがらすめたように、ぼうとこう鶏卵色たまごいろになった、あかりけたものらしい。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
窓より見晴らす初夏の空あおあおと浅黄繻子あさぎじゅすなんどのように光りつ。見る目清々すがすがしき緑葉あおばのそこここに、卵白色たまごいろの栗の花ふさふさと満樹いっぱいに咲きて、えがけるごとく空のみどりに映りたり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)