“鶏卵色”の読み方と例文
読み方割合
たまごいろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と高慢なことをいいながら、背伸をして、西洋造の扉の上に、鶏卵色たまごいろの壁にかかった塗板を真直まっすぐに懸直し、そのまま閉ってる扉を開けて、小腰をかがめて診察所へ入った。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はるか突当り——崖を左へけた離れ座敷、確か一宇ひとむね別になって根太ねだの高いのがありました、……そこの障子が、薄い色硝子いろがらすめたように、ぼうとこう鶏卵色たまごいろになった、あかりけたものらしい。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)