“たての”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
立野66.7%
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は朝早く弟と共に草鞋わらじ脚絆きゃはんで元気よく熊本を出発った。その日はまだ日が高いうちに立野たてのという宿場まで歩いてそこに一泊した。
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
高岡石動いするぎ間の乗り合い馬車は今ぞ立野たてのより福岡までの途中にありて走れる。乗客の一個ひとり煙草火たばこびりし人に向かいて、雑談の口を開きぬ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今やたおれぬべく覚ゆるころ、高岡より一里を隔つる立野たてのの駅に来たりぬ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「木曽義仲、既に五万余騎にて攻めのぼり、比叡山東坂本まで来ております。又たての六郎親忠ちかただ、大夫房覚明六千余騎は、山門の衆徒三千と合併して都へ攻め入る模様です」