“たかしろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
高代33.3%
高城33.3%
高社33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
反玉足玉かえしたまざたちたま高代道反玉たかしろのみちあかしたま』とある——その中の高代たかしろの二字が、お母さまの瞳に映ったのですけど、文字力のない現在の十四郎には、それを高代たかよと読む以外にすべはなかったのです。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
彼の手びきで、寄手の潜兵は、峰の奥深くへ廻って、ふいに愛染宝塔のきょをつき、うしろの高城たかしろ詰城つめじろまで焼きはらった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時には雪鞋ゆきぐつ穿いた男にも逢ったが、往来ゆききの人の影はまれだった。高社たかしろ風原かざはら、中の沢、その他信越の境にそびゆる山々は、唯僅かに山層のかたちを見せ、遠い村落も雪の中に沈んだ。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)