“高代”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たかよ50.0%
たかしろ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今まであの隧道とんねるの惨事以来、彼女に絶えずささやきつづけていた、高代たかよという一事が、今度も滝人の前に二つ幻像となって現われた。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
当然下は闇ですし、頭をもたげると、頭上にある高代たかよの二字が、外側へ折れているように見えて、自分が蚊帳の外にいるのではないか——と錯覚を起してしまうのです。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
反玉足玉かえしたまざたちたま高代道反玉たかしろのみちあかしたま』とある——その中の高代たかしろの二字が、お母さまの瞳に映ったのですけど、文字力のない現在の十四郎には、それを高代たかよと読む以外にすべはなかったのです。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)