“せきあと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
関址60.0%
関趾20.0%
関跡20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある時奥州へ往つて勿来なこそ関址せきあとを訪ねた事があつた。その折も大雅は京に残しておいた女房の事などはすつかり忘れてしまつて、珍しい瓦を捜さうとして雑草の生え茂つたなかを這ひまはつてゐた。
茶話:12 初出未詳 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
そして附近の古戦場や不破ふわ関趾せきあとなどを得意になって案内するのであったが、最初に来た時は夏の盛りで、ほこりっぽい暑い田舎みちをボロボロの自動車で彼方此方引き廻されてひどく草臥くたびれたことがあり
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
車夫くるまや鶴子つるこおぶってもらい、余等はすべ足元あしもとに気をつけ/\鉄道線路を踏切って、山田のくろ関跡せきあとの方へと上る。道もに散るの歌にちなんで、芳野桜よしのざくらを沢山植えてある。若木わかきばかりだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)