“関址”の読み方と例文
読み方割合
せきあと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのあとをえば、唯秋風の吹いておるばかりであるというのである。「藪も畠も不破の関址せきあと」の意であろう。これも調子の強い句である。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
ある時奥州へ往つて勿来なこそ関址せきあとを訪ねた事があつた。その折も大雅は京に残しておいた女房の事などはすつかり忘れてしまつて、珍しい瓦を捜さうとして雑草の生え茂つたなかを這ひまはつてゐた。
茶話:12 初出未詳 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
「不破の関址せきあとはもう間近いことでござろうな」
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)