“せいさつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
制札66.7%
省察33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さっそく諸所へ、厳戒の制札せいさつを立てろ。また、令旨りょうじは、大塔ノ宮のおん名を以てするがいい」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いかにも大寺にて祈祷の二字を大書たいしよしたる竪額たてがくは 順徳院の震筆しんひつなりとぞ。(佐渡へ遷幸のときの震筆なるべし)門前に直江なほえ山城守の制札せいさつあり、放火はうくわ私伐しばつきんずるの文なり。
けれどそれには絶対に、あやまらない文化的な省察せいさつと、一見、弱気にも似ている沈着な力の堅持が必要である。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奈何いかにして人は己を知ることを得べきか。省察せいさつを以てしては決して能はざらん。されど行為を以てしては或はくせむ。なんぢの義務を果さんと試みよ。やがて汝の価値を
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)