“すいもん”の漢字の書き方と例文

語句	割合
水門	100.0%

水門

人夫（にんぷ）たちが運河の堤（つつみ）をなおしたり、大きな水門（すいもん）にタールを塗（ぬ）ったりしていました。

ニールスのふしぎな旅 (新字新仮名) ／ セルマ・ラーゲルレーヴ(著)

横網河岸（よこあみがし）の備前家（びぜんさま）（今の安田公園の処）のお妾（めかけ）お花さんが、毎日水門（すいもん）から屋根船を出して、今戸河岸（いまどがし）の市川権十郎（かわさきや）の家へいったのでお家騒動が起り、大崎の下邸（しもやしき）へ移転するという噂（うわさ）から

旧聞日本橋：18 神田附木店 (新字新仮名) ／ 長谷川時雨(著)

水戸藩邸（みとはんてい）の最後の面影（おもかげ）を止（とど）めた砲兵工廠（ほうへいこうしょう）の大きな赤い裏門は何処へやら取除（とりの）けられ、古びた練塀（ねりべい）は赤煉瓦に改築されて、お家騒動の絵本に見る通りであったあの水門（すいもん）はもう影も形もない。

伝通院 (新字新仮名) ／ 永井荷風(著)