“じやうらふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ジヤウラフ
語句割合
上﨟92.3%
上臈7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一番には、上﨟じやうらふの御方一の台の局、前の大納言殿御娘、御年は三十路みそぢあまり給へども、御かたちすぐれ優にやさしくおはしければ、未だ二十ばかりにぞ見え給ふ。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
慶応三年六月昭憲皇太后の入内治定じゆだいぢぢやうの事が発表せられ、つい御召抱おめしかゝへ上﨟じやうらふ、中﨟等の人選があつたが、その際この薫子にも改めて御稽古の為参殿の事を申付けられた。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
其處から二三丁下つたところに所謂いはゆる行宮あんぐうの跡があつた。其處も前の上臈じやうらふの庵のあとゝ同じく小さな谷間、と云つても水もなにもない極めて小さな山襞やまひだの一つに當つてゐた。
樹木とその葉:03 島三題 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
『上皇のお側に仕へてゐた上臈じやうらふがおあとを慕うて島へ渡つて參り、程なく身重になつた。で、身二つになるまであそこの谷間に庵を結んで籠つてゐたと云ひ傳へられてゐる處です。』
樹木とその葉:03 島三題 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)