“しんえき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
神易33.3%
心易33.3%
津液16.7%
浸液8.3%
親益8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところがいざ探すとなると生憎あいにくなもので、平生ふだんは散歩さえすればいたるところに神易しんえきの看板がぶら下っている癖に、あの広い表通りに門戸を張っている卜者うらないはまるで見当らなかった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
智真長老は、胸のうちで、心易しんえきでも立てているのか瞑目めいもく久しゅうして、一をつぶやいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女は夢中で女自身の津液しんえきをふくんだ男の口を奪い、刹那、狂奮して顔を烈しくふるわせた。むしゃぶりらう勢いで如海の舌のその奥の根元までを痛いほど吸った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父の自慢の蓬茶よもぎちゃという香ばかり高くて味の悪い蓬の熱い浸液しんえきをすすりこんで中座した。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
又中根香亭の記する所を見るに、樗園は善くきんを鼓した。其伝統は僧心越、杉浦琴川、幸田親益しんえき宿谷空々しゆくだにくう/\新楽閑叟しんがくかんそう、杉本樗園である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)