“しらぬの”の漢字の書き方と例文
語句割合
白布100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿直の姿が二階を放れて、段に沈むと、すらすらと三方へ、三条みすじ白布しらぬのを引いて立ち別れた。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
戸の内はくりやにて、右手めての低き窻に、真白ましろに洗ひたる麻布を懸けたり。左手ゆんでには粗末に積上げたる煉瓦のかまどあり。正面の一室の戸は半ば開きたるが、内には白布しらぬのを掩へる臥床ふしどあり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
……籠手こてすね当てのかずを調べ、野郎どもに渡して置け。……くさりかたびらも大切だ、千切れた所はつづるがいい……たすきの白布しらぬのあたま鉢金はちがね、さあさあ人数だけこしらえろ……
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)