“しょうりょ”の漢字の書き方と例文
語句割合
焦慮100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、今は王氏の焦慮しょうりょも待たず、自然とこの図が我々の前へ、蜃楼しんろうのように現れたのです。これこそ実際天縁が、熟したと言うほかはありません。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この場の将軍の様子を、遠くからうかがっていたのは、高級副官の湯河原中佐だった。彼は何事かについて、しきりに焦慮しょうりょしているようでもあった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そうして宙を運ばれながら、生きた心地もない焦慮しょうりょの中で、川手氏は不思議にはっきりと、ある異様な事柄を気附いていた。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)