“しゅそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
首鼠66.7%
首座33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一族中には九条家の威勢に畏れて首鼠しゅそ両端の態度に出でた者もあったけれど、多数はこれに連署した。菅家以外の公卿も多くは九条家に同情しなかった。
首鼠しゅそ両端の思想を、あらゆる可能のうちの何一つをも選択せずに、中間を巧妙に往来する態度を。
ここで首座しゅそは、長者に代って九花の度牒どちょうを法座にささげ、新発意しんぼち魯達のために、願わくば“法名”を与えたまえとう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
懐奘を首座しゅそに請じたのは道元三十七歳の暮れであるが、その時に彼は「衆の少きを憂ふることなかれ」と言っている。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
正面には長老、首座しゅそ、以下順に東西二列となって、紫金紅金しきんこうきん袈裟けさ光りもまばゆく立ち流れて見えたのは、維那いの侍者じしゃ監寺かんす都寺つうす知客しか、書記らの役僧たちか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
懐奘を初めて首座しゅそしょうじた夜、道元は衆に向かって言った、——当寺初めて首座を請じて今日秉払ひんぽつを行なわせる。しゅの少なきを憂うるなかれ。身の初心なるを顧みるなかれ。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)