“しやら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
洒落60.0%
娑羅20.0%
沙羅20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
己れは来年から際物屋きわものやに成つてお金をこしらへるがね、それを持つて買ひに行くのだと頓馬とんまを現はすに、洒落しやらくさい事を言つてゐらあそうすればお前はきつと振られるよ。
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
祇園精舎ぎをんしやうじやの鐘の声、諸行しよぎやう無常の響あり。娑羅しやら双樹の花の色、盛者じやうしや必衰のことわりをあらはす。おごれる人も久しからず。たゞ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂には亡びぬ。ひとへに風の前のちりにおなじ。
わが通ひ路さをに花ある沙羅しやらも折れじりの家は夕日するかな
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)