“しやうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
性禅50.0%
生前50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
以前京都で月に一度づつ琵琶法師の藤村性禅しやうぜん氏を中心に平曲好へいきよくずきの人達の会合が催されてゐた事があつた。
平家琵琶の検校けんげう藤村性禅しやうぜん氏がまだ生存してゐた頃で、富尾木氏もこのめくら法師が波多野はたの流の最後の人である事はよく知つてゐたので、態々わざ/\宿に招いて平家の一曲を所望する事にめた。
思へば内府の思顧の侍、其數を知らざる内に、世を捨てし瀧口の此期このごに及びて君の御役に立たん事、生前しやうぜん面目めんぼく此上このうへや候べき。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
何ぞはからむ、数週の後に朽木氏の訃音が至つた。朽木氏は生前しやうぜんにわたくしの答書を読んだ。そして遺言して友人をしてわたくしに書を寄せしめた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)