“しげきせい”の漢字の書き方と例文
語句割合
刺戟性100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木立こだちの間には白けた夏の夜のそらが流れ、其処そこにはまた数限も無い星がチラ/\またたいて居る。庭の暗の方から、あまい香や強い刺戟性しげきせいの香が弗々ふつふつと流れて来る。山梔子くちなし、山百合の香である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
余り技巧をらさぬところに実用価値があるからな。それはこうだ。番茶を熱く濃く出して、唐辛子とうがらしを利用して調味すること、ただそれだけの手順で結構刺戟性しげきせいに富んだ飲物が得られる。
何か、わめく声がする。胡椒臭こしょうくさい、刺戟性しげきせい瓦斯ガスが、かすかに、鼻粘膜びねんまくを、くすぐった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)