“しうしふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蒐集90.9%
舟揖9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勘兵衞殺しの下手人と睨んで、一生戀命證據の蒐集しうしふに浮身をやつして居る矢先、肝腎の又六が殺されて了つては、平次は全く脊負投しよひなげを喰はされたやうなものです。
加ふるに閑少なく、書籍の便なく、事実の蒐集しうしふ思ふに任せぬことのみなるべければ、独断的の評論をなす方に自然傾むき易きことも、た予め諒承あらんことを請ふになむ。
麻布あざぶ古川ふるかは芝山内しばさんないの裏手近く其の名も赤羽川あかばねがはと名付けられるやうになると、山内さんないの樹木と五重塔ごぢゆうのたうそびゆるふもとめぐつて舟揖しうしふの便を与ふるのみか、紅葉こうえふの頃は四条派しでうはの絵にあるやうな景色を見せる。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)