“さんび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
酸鼻50.0%
讃美41.7%
惨鼻5.6%
産日1.4%
賛美1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半斎の弟子二人は、そこで、見てきたばかりの酸鼻さんびのさまを、まざまざと思い浮かべたらしく、気の毒そうに顔を見あわせた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひろい正義愛、執拗しつような真実の探求、純粋な生活の讃美さんび、ことにきびしいストイシスム、高邁こうまいな孤独な魂の悲痛な表情がそこにある。
博物誌あとがき (新字新仮名) / 岸田国士(著)
洲股川の濁流さかまく闇夜、さしもの城方の野武士勢も、初めて味わったほどな惨鼻さんびな戦争をした。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
万治がそこに通りかかると女から助けを乞われたが、狩猟には死日しにびよりも産日さんびの穢れを忌むのであるからすべなくその言葉を断わってそのまま山へいった。
東奥異聞 (新字新仮名) / 佐々木喜善(著)
「おいおい壮一、おまえ、なんだか、賊を賛美さんびしてるような口調だね。」
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)