“さんぱく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サンパク
語句割合
山泊33.3%
山袴33.3%
杉柏33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もうよい、ここの目的は達した、一時もはやく山泊さんぱくへ引きあげろ」と、殺傷を避けるべく、ふたりを守り囲んで泰岳たいがくふもとへ走り出していたからだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雪降らむ雲は低きに荒々し山袴さんぱくづれが真鯉まごひりあぐ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
鬱蒼うっそうとした其処ここの杉柏さんぱくの梢からは、烟霧えんむのような翠嵐すいらんが起って、細い雨が明い日光にすかられた。思いもかけない山麓さんろくの傾斜面にせた田畑があったり、厚い薮畳やぶだたみの蔭に、人家があったりした。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)