“さねひら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
実平60.0%
実衡40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生捕いけどりになった本三位中将重衡は、六条を東へと引廻された。車の前後のすだれをかかげ、左右の小窓も開かれていた。三十騎ばかりが車の前後を取り囲み、土肥どひの次郎実平さねひらが守護した。
ぎょっとするような大声だった。ぜひなく、宗時も盛長も実平さねひらも立った。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中宮ノ大夫たゆう実衡さねひらの琵琶、大宮ノ大納言のしょう、光忠宰相のひちりき、中将公泰きんやす和琴わごん、また笛は右大将兼季かねすえ、拍子は左大臣実泰。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西大寺の静然じょうねん上人が参内した。腰はかがまり、眉は雪かと白く、まことに高徳の僧らしくみえた。折ふし、西園寺ノ内大臣実衡さねひらが見かけ、「あら、尊や。老いのすがしさ」と三らいした。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)