“さしぐし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
挿櫛62.5%
差櫛37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまつさえお六ぐしを造る店の前では、がらにもなく挿櫛さしぐし鬢櫛びんぐしを手にとって、仔細にその細工のあとを眺め、ふところから日誌をだして二、三種の形を写した上、値だんも聞かずに
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飛の魚つれ一列ひとつら挿櫛さしぐし月形つきがたなせば君の恋しき
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かた御殿形ごてんがた、お初形はつがた、歌舞伎形などありと知るべし。次には櫛なり、差櫛さしぐし梳櫛すきぐし洗櫛あらひぐし中櫛なかざし鬢掻びんかき毛筋棒けすぢぼういづれも其一そのいちくべからず。また、鬢附びんつけ梳油すきあぶらと水油とこの三種の油必要なり。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)