“ごみくず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
塵屑37.5%
芥屑37.5%
五味屑12.5%
塵埃屑12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うずたかかったものであろうが、血餅ちのりが分解して土間に吸い込まれるし、盛上った灰が又、湿気のためにピシャンコになっているので、その下に在った塵屑ごみくずの形を、浮彫レリーフみたいに浮き出させている。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そして、漫々とたたえた水が、ゆるく蒼空あおぞらを映して下流の方へ移るともなく移って行く。軽く浮く芥屑ごみくずは流れの足が速く、沈み勝ちな汚物をめぐるようにして追い抜いていく。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
広い生々した世界の中から狭苦しい五味屑ごみくずのような自分の世界を区切ってきて後生ごしょう大事に縋りついて
小さな部屋 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
仮装の連中も観客の一人の影さえ、もう其処そこには見られなかった。ただ、一面に日の照らしが白く明るく、板と板との継ぎ目の塵埃屑ごみくずのにじみさえが光り耀いていた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)