“ごうてんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
格天井89.5%
合天井10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
格天井ごうてんじょうの隙間から、逆様の夕立ちみたいに射し込む光線の糸。その外には何の光もない、べら棒に広いがらんどうの暗闇だ。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
やがて立ち上がって、一人一人に挨拶あいさつをするうちに、自分は控所にある洋卓テーブルやら、絨氈じゅうたんやら、白木しらき格天井ごうてんじょうやらを眺めた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
合天井ごうてんじょうなる、紅々白々こうこうはくはく牡丹ぼたんの花、胡粉ごふんおもかげ消え残り、くれない散留ちりとまって、あたかもきざんだものの如く、髣髴ほうふつとして夢に花園はなぞのあおぐ思いがある。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この護摩堂の天井は唐木からき合天井ごうてんじょうになっておりまして、そこに親獅子おやじし仔獅子こじしの絵がかいてあった——今はないけれども——その母獅子のほうは、狩野秀信かのうひでのぶの作。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)