“こへび”の漢字の書き方と例文
語句割合
小蛇100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その指には、白金プラチナ小蛇こへびの目に、小さな黒金剛石くろダイヤ象嵌ぞうがんしたのが、影の白魚のごとくまつわっていたのである。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小蛇こへび地蟲じむし、はさみ蟲、冬の住家すみかに眠って居たさまざまな蟲けらは、朽ちた井戸側のあいだから、ぞろぞろ、ぬるぬる、うごめきいだし、木枯こがらしの寒い風にのたうちまわって
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
なほ三八九念じ給へば、屏風のうしろより、三九〇たけばかりの小蛇こへびはひ出づるを、三九一是をもりて鉢にれ給ひ、かの袈裟をもてよくふうじ給ひ、そがままに輿に乗らせ給へば