“こじやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
孤寂66.7%
枯寂33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本の版画を愛し、日本の古玩こぐわんを愛し、更に又日本の菊花を愛せる伶※れいへい孤寂こじやくのゴンクウルをおもへば、青楼の一語短なりといへども、無限の情味なきあたはざるべし。(一月二十九日)
然しそれが却つてよく單調子の天然に親しんで來て、見渡す限りの原野が孤寂こじやくな自分の自覺内に這入つて來た。すすきの野を出でて檞の林に入り、檞林を出でてまた薄の野に入る。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
そして心の内には自分が兼て排斥した枯寂こじやくくうを感じてゐた。昼八つどきに平八郎は引上ひきあげの太鼓を打たせた。それを聞いて寄り集まつたのはやう/\百五十人ばかりであつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)