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こけむ
ふりがな文庫
“こけむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
苔蒸
90.5%
苔生
9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
苔蒸
(逆引き)
木
(
こ
)
の
間
(
ま
)
に横たわっておる熔岩は
悉
(
ことごと
)
く
苔蒸
(
こけむ
)
し、
羊歯
(
しだ
)
が生え、
天南星
(
てんなんせい
)
が大きな葉をひろげて、
陰森幽邃
(
いんしんゆうすい
)
な別天地を形作られる。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
訪客に異様な眼を
睜
(
みは
)
らした小さな
板碑
(
いたび
)
や五輪の塔が
苔蒸
(
こけむ
)
してる小さな
笹藪
(
ささやぶ
)
も、小庭を前にした椿岳旧棲の四畳半の画房も皆焦土となってしまった。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
こけむ(苔蒸)の例文をもっと
(38作品)
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苔生
(逆引き)
紫色の
靄
(
もや
)
に浸ってる大木、灰色の像や柱頭、幾世紀もの光を吸収した王政時代の塔碑の
苔生
(
こけむ
)
した石、それらの上に
射
(
さ
)
している光線の
諧調
(
かいちょう
)
を——細やかな日光と乳白色の水蒸気とでできてる
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
クリストフが家の屋根裏の室から眺めると、壁の外に垂れてる重々しい木の枝や、
苔生
(
こけむ
)
した
瓦
(
かわら
)
屋根の真赤な高い頂などが見えた。ほとんど人通りもない小さな坂道が、庭の右に沿って通じていた。
ジャン・クリストフ:04 第二巻 朝
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
こけむ(苔生)の例文をもっと
(4作品)
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