“こぐそくじゅつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
小具足術100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ピュッとうなって飛んできた捕縄とりなわ! 縄の先にはなまりがある。小具足術こぐそくじゅつの息一つ、クルクルッと、お十夜の首にからみついた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まだ火術かじゅつ小具足術こぐそくじゅつやり薙刀なぎなたくさり手裏剣しゅりけんぼう武技ぶぎという武技、じゅつというじゅつ、あらゆるものがふくまれているのだから、はたして、たった三日のあいだに
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きたえぬかれた小具足術こぐそくじゅつの秘力は、機先を制して、のっけから唖を圧倒した。隙間を与えない鉄拳と張手はりての攻撃は、唖の、頭、頬げた、向うずね、所きらわずにいためつけた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
軽捷けいしょうむひな伊賀者いがものばかりが、百人も小具足術こぐそくじゅつの十をとって、雨か、小石かのように、入れかわり立ちかわり、三人の手足にまといついてくるには、野武士のぶしの大刀などよりも
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)