“こくだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒蛇50.0%
小管50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二百ぢかい手下が、銅鑼どらや太鼓を鳴らし、柵門さくもんで一度、わあっと気勢をあげた。そしてたちまち、一列の黒蛇こくだとなって麓の方へ沈んでいった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どこかを行く渓流は、とどろのこだまを呼んで物凄ものすさまじい。老木のつたかずらは千条の黒蛇こくだに見える。人の足音に驚いて氈鹿かもしか
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あんずるにいにしえは麦・稲の穂をくに、二つの小管こくだなわを通してつなぎ、これを握り持ちはさみて穂を扱きしなり、秋収の時に至れば、近隣の賤婦せんぷ孀婆そうば是が為にやとはれ、もっくことを得たり。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)