“くやしまぎ”の漢字の書き方と例文
語句割合
口惜紛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此の事が世間へ知れては外聞にもなり、殊に恋のかなわない口惜紛くやしまぎれに、両人を殺したんであろうかとも存じます
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ややともすると、口惜紛くやしまぎれに蹈みにじった枝が跳ね反える拍子に旨く足をさらわれて、かすみに懸った小鳥のように宙に釣られたまま、踠けば踠く程手足が利かなくなって
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
一同御呼出になり御尋おたづねありし時は一向に其場へ面出かほだしもせず夫ゆゑ今にをつとあかりも立ず不實と云ふもあまりあり御前の在家ありかさへ知れなば文右衞門の身分は直樣すぐさまあかりが立御免のあるに相違さうゐなしうらめしきは市之丞殿と女心をんなごころの一※にせま口惜紛くやしまぎれに市之丞へ喰付呉んとするゆゑにお梅はあきれて茫然たりしがマア/\御新造樣其所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)