“くちぎたな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
口穢56.3%
口汚43.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早「わしは下郎さ、おまえはおさむれえむすめだろう、しか口穢くちぎたなく云われゝば、私だって快くねえから、遺恨に思っておめえを鉄砲で打殺ぶちころす心になったら何うするだえ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一軒の家では老いた夫婦が、互いに口穢くちぎたなののしっていた。と女房の鋭い爪が、良人の右の眼をえぐり抜いた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ノルマンに、口汚くちぎたなくしかられて、船員たちはあわてて、別の倉庫の方へかけ出していった。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それでいて、家につくと、彼は突然とつぜん、ここは渋谷とはちがう、恵比寿えびすだから、十銭ましてくれ、ときりだしました。てッきり、められたと思いましたから、こちらも口汚くちぎたなののしりかえす。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)