“くすりびん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薬瓶50.0%
薬壜23.3%
薬罎20.0%
藥瓶6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さあ、早く行きましょう」と不図ふと後方うしろを振向くと、また喫驚びっくり。岩の上には、何時いつしか、娘の姿が消えていて、ただ薬瓶くすりびんのみがあるばかり。
テレパシー (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
午後二人ふたりは家を出た。小山は画板を肩からわきへ掛け畳将几たたみしょうぎを片手に、薬壜くすりびんへ水を入れてハンケチで包んだのを片手に。自分はウォーズウォルス詩集をふところにして。
小春 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
しかし、そこにはピロカルピンの薬罎くすりびんはあっても、それにはどこぞと云って、手を付けたらしい形跡はなかった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)