“きょうづくえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
経机100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はおごそかなる唐獅子の壁画に添うて、幾個いくつとなく並べられた古い経机きょうづくえを見ると共に、金襴きんらん袈裟けさをかがやかす僧侶の列をありありと目にうかべる。
霊廟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
旅魚屋の傳次は本堂へ出ましたが、勝手を知らんから木魚につまづき、前へのめるはずみに鉄灯籠かなどうろうを突飛し、円柱まるばしらで頭を打ちまして経机きょうづくえの上へ尻餅をつく。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
廻廊ごしに山の景色の見える、古びてはいるが高雅な部屋に、几帳きちょうを横にし経机きょうづくえり、短檠たんけいの光かすかな中で、飛天夜叉の桂子かつらこが、観音経を書写しょしゃしていた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)